痒みはなぜ起こるのか?

痒みはなぜ起こるのか?
それにしても一体痒みはなぜ起きるのでしょうか?

皮膚の表面には異物を防ぐバリアがあります。

それは「角層」と「皮脂膜」と呼ばれます。

角層は角質細胞が規則正しく並んでいます。

まるでレンガの塀のようです。

角質細胞は死んだ細胞のことであり、垢です。

一方、皮脂膜は皮脂と皮からなり、角層を覆っています。

角層は水分を抱え込んで、保っているのに対して、皮脂膜は水分の蒸発を防いでいます。

さて、乾燥肌とはどのような状態かと言いますと、

皮膚が乾燥すると硬くなり、ひび割れたり、剥がれたりして、荒れてしまい、隙間ができてしまいます。

できた隙間から水分が蒸発しやすくなります。

そのことにより、かさかさになってしまった状態を乾燥肌と言います。

乾燥肌になると、ほこりなどの異物が外側から入りやすくなります。

衣服などの摩擦などの刺激も受けやすくなります。

知覚神経といって、痒みを感じる神経が、通常は皮膚の奥の方にあるのですが、肌が乾燥すると、異物などの刺激を警戒して、神経が皮膚の表面にまで伸びてきます。

その知覚神経に、異物や刺激が接することにより、痒みが生じます。

本来は異物が侵入するのを防ぐために引っ掻いて落とすわけですから、合理的な機構です。

現在は毎日入浴する人が増えて、シャンプーを使い、エアコンの普及により、乾燥したすいため、わずかな刺激でも反応しやすくなっておるのです。

掻くと余計に痒くなります。湿疹や細菌感染で化膿することもあるでしょう。

年齢的では40代くらいから乾燥が目立ちやすくなります。

乾燥しやすい部位は皮脂が少ないということですので、入浴後は特に保湿を心がけましょう。



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